日立洗濯機が脱水できないときは、故障を疑う前に洗濯物の片寄り、排水の流れ、本体の水平設置を順番に確認します。 表示部に「C04」または「C4」が出ている場合は、洗濯槽・ドラム内の片寄りを自動補正しても解消できず、洗濯物と本体を保護するために運転を停止した可能性があります。 排水が悪い場合も槽内に水が残り、脱水へ進めない、または脱水が弱くなることがあります。
脱水できないときに最初に確認する4項目
脱水できないときの確認手順
- 一時停止し、槽・ドラムが完全に停止するまで待つ ふた・ドアのロックが解除されるまで待ちます。ゆっくり回っているように見えても、完全停止前に衣類へ触れないでください。
- 型式・表示・停止工程を記録する C04・C4は片寄り、C02・C2は排水異常として案内されています。操作パネル全体を撮影し、どの工程で止まったかをメモします。
- 洗濯物の絡まりと片寄りを直す ドラム式はドラム内に均一に広げ、タテ型は洗濯・脱水槽の外側へドーナツ状に均一に入れ直します。 一か所に重い衣類が集まらないよう、絡まりをほどいてください。
- 大物・厚手・洗濯ネット・少量洗いを見直す 大物、厚手、ネットに入れた衣類は水を含んで重くなります。 フリースなど水を含みにくい衣類を1枚だけ洗っている場合は、対象型式の公式案内に従い、ほかの洗濯物を2~3枚追加します。
- 防水性・水を通しにくい物を取り出す レインコート、各種カバー、おむつカバー、ウィンドブレーカー、カーペット、足ふきマットなどは、排水不良・異常振動の原因になります。 位置だけ直して再脱水せず、対象型式の取扱説明書で洗濯可否を確認してください。
- 排水ホース・排水口を確認する 排水ホースの折れ・つぶれ・持ち上がり・先端の水没、排水口・排水トラップの糸くずや汚れを確認します。 許容されるホースの高さ・長さは型式で異なるため、取扱説明書を優先します。
- C02・C2が出る場合は、残水に注意する 槽・ドラム内や排水ホースに水が残っている可能性があります。 ドラム式では、C02表示中に糸くずフィルターを急に外すと多量の水が漏れることがあるため、型式別の排水手順を確認してください。
- ドラム式は小物の挟み込みを確認する 靴下・ハンカチなどがドアとパッキンの間に挟まると、十分に脱水できない場合があります。 安全にドアを開けられる状態で確認し、小物は洗濯ネットへ入れます。
- 本体の水平とガタつきを確認する 水準器がある機種は、気泡が円内に入っているかを確認します。 本体がガタつく、キャスター付き台など不安定な場所にある、脚調整が必要な場合は、販売店・設置業者へ相談してください。
- 対応するドラム式だけ「スムーズモード」を確認する 一部のドラム式では、C04が出る場合に「スムーズモード」が案内されています。 対応型式・設定方法は異なるため、他機種の操作を流用せず、公式FAQと取扱説明書で確認します。
- 型式別の手順で運転を再開する 衣類・排水・設置を確認後、取扱説明書に示されたスタート/一時停止などの操作で再開します。 同じ表示が続く場合は、表示を消す目的で何度も再運転しないでください。
原因別の確認ポイント
| 考えられる原因 | 確認すること | してはいけないこと | 判断 |
|---|---|---|---|
| 衣類の片寄り・絡まり | 重い衣類、大物、厚手、洗濯ネット、少量洗いを確認し、製品タイプに合う入れ方で均一にします。 | 容量を超えて押し込む、回転中に手を入れる | 利用者確認 |
| 防水性・水を通しにくい物 | 雨具、カバー、マット、カーペットなどが入っていないか確認します。 | 衣類の位置だけ直して再脱水する | 再脱水しない |
| 排水の流れが悪い | 排水ホースの折れ・持ち上がり、排水口・排水トラップの詰まり、槽内の残水を確認します。 | ホースへ工具を入れる、本体を傾けて排水する | 型式別確認 |
| ドアパッキンへの小物の挟み込み | ドラム式で靴下・ハンカチなどがドアとパッキンの間に挟まっていないか確認します。 | パッキンを引っ張る、ロックを強制解除する | ドラム式 |
| 水温が低い | 冬など水が冷たい時期は、衣類に水分が残りやすい場合があります。対応型式では脱水時間を長めに設定します。 | 非対応コース・他機種の操作を流用する | 説明書確認 |
| 本体のガタつき・傾き | 水準器、脚の浮き、床の安定性、不安定な設置台を確認します。 | 重量のある本体を一人で持ち上げる | 設置業者の場合あり |
| 本体部品の不具合 | 普通の衣類でも毎回止まる、C04・C02を繰り返す、回転しない、異音・水漏れがあるかを記録します。 | 吊り棒、振動センサー、駆動部品、基板を分解する | 修理相談 |
脱水中にすすぎへ戻る・時間が長くなる理由
洗濯物が片寄ると、高速回転へ安全に移行できません。 洗濯機は自動で片寄りを直す補正運転を行うため、給水やすすぎへ戻り、運転時間が長くなる場合があります。 補正後も片寄りが解消しないと、C04・C4を表示して停止します。
タテ型とドラム式で確認場所が異なる
タテ型・全自動洗濯機
衣類を洗濯・脱水槽の外側へドーナツ状に均一に入れ直します。 排水ホース、排水口・排水トラップ、本体の水平を確認し、C04・C4やC02・C2が繰り返される場合は修理を相談します。
ドラム式洗濯機
衣類をドラム内に均一に広げ、大物・厚手・ネット・少量洗いに加えて、ドアパッキンへの小物の挟み込みを確認します。 対応型式ではスムーズモードが案内される場合があります。
修理を相談する目安
- 衣類を均一に入れ直してもC04・C4を繰り返す
- 排水ホース・排水口を確認してもC02・C2が出る、槽内に水が残る
- 一般的な衣類を適量入れても毎回脱水できない
- 洗濯槽・ドラムが回らない、回転が極端に弱い
- 本体が移動するほど振動する、強い衝撃音・金属音がする
- 本体の水平を確認してもガタつき・振動が改善しない
- F表示、焦げ臭、煙、火花、異常発熱、感電、水漏れを伴う
日立公式の修理料金目安では、「脱水しない」やC04・C4について、製品タイプごとに吊り棒、振動センサー、駆動部品、メイン基板などが想定部品として掲載されています。 コードや症状だけで故障部品を断定せず、型式・表示・衣類・排水・設置状態を確認した訪問診断後の見積もりを優先してください。
| 製品タイプ | 公式表の主な想定部品 | 現在の修理料金目安(税込) | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 全自動洗濯機 BW-/NW- |
吊り棒、駆動部品、メイン基板 |
吊り棒 29,000~33,000円前後 駆動部品 37,000~52,000円前後 |
メイン基板は容量区分で目安が異なります。 |
| タテ型洗濯乾燥機 BW-D/NW-D |
吊り棒、排水ホース、駆動部品 |
吊り棒 34,000~43,000円前後 駆動部品 46,000~62,000円前後 |
排水不良が関係する場合は排水ホースなども候補です。 |
| ドラム式洗濯機 BD- |
振動センサー、駆動部品、メイン基板 |
振動センサー 37,000~39,000円前後 駆動部品 60,000~75,000円前後 |
複数部品・別症状では目安を超える場合があります。 |
取扱説明書と公式サポートの確認先
衣類の入れ直し方、スムーズモード、排水方法、糸くずフィルター、水準器、再開操作は型式によって異なります。 本体ラベルの型式を確認し、日立公式の取扱説明書検索で「C04」「脱水されない」「C02」「排水されない」「据付」を確認してください。
関連情報
- 洗濯機・衣類乾燥機のトラブル一覧
- 日立洗濯機のトラブル一覧
- 洗濯機が脱水できないときの確認手順:片寄り・排水・設置
- 日立洗濯機の修理料金は?費用の調べ方・依頼先・買い替え判断
- 日立洗濯機のエラーコード一覧:表示の意味・対処法・取扱説明書
よくある質問
C04・C4は故障ですか?
多くの場合は、洗濯物の片寄りを自動補正しても解消できず、安全のため脱水を停止した表示です。 衣類・排水・水平を確認して正常運転できれば直ちに故障とは限りません。繰り返す場合は点検を相談してください。
脱水中に給水・すすぎへ戻るのは故障ですか?
衣類の片寄りを直す補正運転である可能性があります。 繰り返す場合は、大物・厚手・少量洗い・洗濯ネット、排水、本体の傾きを確認してください。
排水口の詰まりでも脱水できなくなりますか?
はい。排水の流れが悪いと槽内に水が残り、脱水できない、または脱水が弱くなる場合があります。 C02・C2が出る場合は、残水に注意して型式別の排水手順を確認してください。
フリース1枚だけで脱水できない場合は?
水を含みにくい衣類を1枚だけ洗うと片寄る場合があります。 対象型式の公式案内に従い、ほかの洗濯物を2~3枚追加し、均一に入れ直してください。
防水マットを入れ直せば脱水できますか?
再脱水しないでください。 防水性・水を通しにくい物は、急激な異常振動や本体破損につながるおそれがあります。
修理料金はいくらですか?
製品タイプと診断結果で異なります。 現在の日立公式目安では、全自動の吊り棒が29,000~33,000円前後、タテ型洗濯乾燥機の吊り棒が34,000~43,000円前後、 ドラム式の振動センサーが37,000~39,000円前後です。駆動部品・基板の場合は高くなるため、正式な見積もりを確認してください。
情報方針
当サイトは日立グローバルライフソリューションズ株式会社の公式サイトではありません。 本記事は、日立公式FAQ、型式別取扱説明書、お手入れ・据付情報、製品タイプ別修理料金表、修理受付とNITEの安全情報を確認し、 「使用中止→表示確認→衣類→排水→設置→型式別操作→修理判断」の順に整理しています。
表示、衣類の入れ直し方、排水方法、スムーズモード、修理料金は型式・製造時期によって異なります。 最終的には、対象型式の取扱説明書と日立公式サポートの最新案内を優先してください。
本記事は一般的な情報整理を目的としており、故障箇所、修理可否、安全性、料金を保証するものではありません。 自己分解、本体の傾斜、吊り棒・振動センサー・基板・配線・モーター・排水弁・ロック機構・支持部品の点検や交換は行わないでください。 異常振動、煙、焦げ臭、火花、異常発熱、感電、水漏れがある場合は、確認作業より安全を優先して使用を中止し、公式窓口へ相談してください。
更新日:2026年8月6日 / 公式情報参照日:2026年8月6日
